
刺繍は道具もたくさんいらないし、ちょっとした時間に場所をとらずにできます。刺繍をしている自分にもちょっと酔ってみたりして・・(笑)刺繍を始めようかなと思っている方のために、刺繍経験者の方に記事をかいていただきました。
刺繍には、たくさんの種類があります。
日本で有名なのは着物などの日本刺繍や幾何学模様がシックな刺し子でしょうか。
その他にも、海外では、ヨーロッパを中心に絵画のようなクロスステッチ刺繍やハーダンガー刺繍などオシャレなものもたくさんあります。
今回は、それぞれの刺繍の特徴の説明や初期費用、初心者でも簡単にできるおススメの刺繍についてご紹介していきます。
刺繍の種類は色々!それぞれの特徴を簡単にご説明
刺繍の種類の特徴を1つずつ簡単にご説明いたします。
日本刺繍
こちらは言わずもがな最高峰の技術を要する刺繍です。
着物でよく見られる刺繍で、絹の糸を使い、松竹梅や鶴、蝶などの繊細で美しい模様を少ない職人たちが今も昔の技術を変わらず継承しつづけてくれています。
初心者向けではないので今回は紹介だけとさせていただきます。



こちらのページで日本刺繍の工程が紹介されています。職人の世界だ~
https://www.kurenai-kai.jp/jpembroidery/process.html
刺し子
保温、補強等のため麻布や木綿布に木綿糸で補強したものが始まりとされている。
(中略)
有名な刺し子技法には津軽の『こぎん刺し』、南部の『菱刺し』、庄内の『庄内刺し子』があり、これらを日本三大刺し子という。
刺し子.Wikipedia(参照2020.5.8)
日本古来の伝統芸術である刺し子は、チャコペンなどで点々と好きな模様をデザインし、刺していく場所の目印を付けます。あとはその模様になるようにチクチク縫っていくだけです。
とてもシンプルで簡単そうに見えますが、縫う幅が均一で一直線でないと、ガタガタして見た目が悪くなるので実はとても繊細で難易度が高い刺繍の1つです。
キャラクターごとに色を変えたり、幾何学模様など伝統的で美しい作品が多く存在します。
ハーダンガー刺繍


海外では、ヨーロッパ、特に北欧に刺繍など手芸がさかんな国が多くあります。それは、北欧が冬が氷点下を下回る日が多く、日の出ている時間も短いので、家の中で過ごす時間が多いため、家の中を少しでも可愛くしようという考えから来ているようです。
その中でも有名なものがトルコからイタリア、ヨーロッパ全土へと広がっていったクロスステッチ刺繍と、ノルウェーの伝統工芸であるハーダンガー刺繍です。
ハーダンガー刺繍は、ノルウェー発祥の伝統工芸で、目を5マスに分けて縫い、織り糸をカットして穴作ったり模様を作ったりしていくものです。
コースターやテーブルクロスなどにすることが多いですね。ブックカバーにしたり筆箱にしたりとデザインした後にミシンで形どることでさまざまな作品に変わります。
クロスステッチ刺繍


クロスステッチ刺繍は、目の粗い布を使い、刺繍糸で「×」縫いをして絵のような作品を仕上げていくものです。
刺繍糸を同じ色の糸だけでなくさまざまな糸を織り交ぜて刺すことでグラデーションのような美しい色彩を表現することができます。絵画のように額縁に入れて飾るのも素敵です。



クロスステッチはキットの種類も豊富ですよね!


数ある刺繍の種類のなかで、これは難しい!
日本刺繍は別格なのでおいといて、几帳面でないかぎり刺し子を美しく完成させるのは難しいと思います。
ただ、既存のハンカチやちょっとした小物に小さく刺す分にはワンポイントのアクセントになり自分だけの素敵なお品になりますね。
刺し子の美しい幾何学模様に魅了された方は、まずはワンポイントから作ってみてはいかがでしょう。きっと刺し子の魅力に魅了されること間違いなしですよ。
日本刺繍、刺し子は難易度高め!
刺し子をするならワンポイントから挑戦がおすすめ。



挑戦したい方におすすめでキットはHidamariのピンクッション!
刺繍の種類のなかでも取り組みやすくて初心者にもおすすめなものは
初心者におすすめな刺繍
- クロスステッチ刺繍
- ハーダンガー刺繍
初心者にもおススメなのは、やはりクロスステッチ刺繍です。



私も初めて挑戦した刺繍はクロスステッチでした!
クロスステッチは、クロスステッチ専用の布に「×」を作るように糸で縫っていくだけです。
専用のキットには、どこには何色の糸で×を作るかなど細かく載っていますので、それをなぞりながら刺繍をしていけば絵画のような美しい作品が出来上がります。
こちらも、大きさがポストカードほどのものから、とても大きなものまで多数存在しますので自分の好きなデザインの、少し小さめなものからスタートするのがいいでしょう。
ハーダンガー刺繍も取り組みやすくおすすめです。ハーダンガー刺繍は、美しいデザインを求めた刺繍です。
まずはオシャレなコースターを作りたい方にぴったりです。というのはコースターを1つ作ればだいたいの工程が学べ、大作にもチャレンジできるレベルになれるからです。



名前からして難しそうなイメージですが、実は初心者さんにおすすめなんですね!


5マスを1区切りとしてかがっていき、不要な部分の布をカットしてデザインを作っていくので、カットを間違えた時は大変ですが修正もききますので初心者の方にもぜひ挑戦してもらいたい刺繍です。
私もハーダンガー刺繍を一通りやったあと、クロスステッチ刺繍に挑戦しました。
刺繍の種類によって揃える道具も色々 初期費用はいくらくらい?
刺繍によって揃える道具も様々ですが、ここでは刺し子、クロスステッチ刺繍、ハーダンガー刺繍の3つについて必要な道具や初期費用をご紹介します。
刺し子を始めるときにかかる費用は?
まずは刺し子ですが、チャコペンと普通の針と糸でも代用可能です。



糸も普通の糸でいいんだ!
ただ、チクチクと一定の幅で刺していくので針の長さがある程度あったほうがリズムに乗れ一定の間隔で美しく刺すことが出来ます。
数百円で売っていますので、ストレスなく刺すためにも刺し子専用の針を使うことをおススメします。
クロスステッチやハーダンガー刺繍と違いどんな布にでも刺せるのが刺し子の魅力です。
初期費用:500円程度(専用針代)
普通の縫い糸でできる。布も何でもOK!
クロスステッチを始めるときにかかる費用は?
クロスステッチ刺繍で必要なものは、専用の布や先端の丸くなった刺し針、刺繍糸、水などで消えるペンです。
ただ刺繍糸は刺すパターンによって50や60色などたくさん必要となりますので、各色の糸をそろえるのではなく、クロスステッチのキットで購入した方が安いです。
値段はサイズやデザインによって数百円から数千円と差がありますがパターン、布、針、糸とすべてセットになっているのでおススメです。


大きい作品になると刺繍する場所を間違えることが度々出てきますので、消えるペンで目印を付けてから刺繍することがおススメです。
同じ青でもほんの少し違う糸を混ぜることで美しい空を描くこともできるのがクロスステッチの魅力です。
初期費用:2000円~※キットの内容により異なる。
水で消えるペン1000円弱で少し高く感じるかもしれないが、あると便利。
ハーダンガー刺繍を始めるときにかかる費用は?
ハーダンガー刺繍で必要となるのが、縦糸と横糸が交差されてできた専用の布と一般的な刺繍用の糸、先端が丸くなった刺し針、刺繍用の枠です。



専用布がちょっとお高め
布をピンっと張った状態でカットするので刺繍用の枠は必須です。
刺繍用の糸は、つやがあるパールコットンがおススメです。
大きさによっても金額の差が出てきますが数百円で購入できます。
初期費用:3000円程度
糸の種類が少なくてすむが、専用布はちょっとお高め。キットもある。
刺繍はここが楽しい!
刺繍は、なにより黙々と作業できるところや完成した時の達成感が半端ないのでやめられません。
自分用に刺しても良し、子供の服をちょっとアレンジしてあげてもいいですね。
ワンポイントかわいい刺繍をするだけで目印にもなりますしオシャレさがアップします。
市販のハンカチにワンポイント刺繍をしてからプレゼントしても喜ばれますよ。
私が何よりも楽しみなのは、お客様を家にお招きした時です。
素敵なコースターで出すお茶やランチョンマットは自分の気持ちを華やかにしてくれます。お客様にほめられた時もとてもうれしいですね。
刺繍に興味があるならまず始めてみよう!


刺繍をやってみたいなという想いがあるのなら、ぜひすぐに始めてみましょう。
小さいものを数時間で完成させてまずは達成感を感じてください。
インターネットで検索するだけでも、すごくたくさんの魅力的な作品に出会え、自分も次はこれを刺してみたいなという刺激を受け次から次へとやりたいものが見つかります。
仕事で疲れて帰ってきた時や、ちょっと空いた時間、なんだか現実逃避したい気分の時など、自分一人の世界に入れるのでストレス解消にもなりますよ。
刺繍は季節や天気に関係なく年中楽しめますのでぜひ思い立った今はじめてみてはいかがでしょう。




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